-
第2章5ページ「Rolle」
【そうだったんだ……】 相変わらず客達は興味深そうにこちらを見ているが、特に口出しなどをしてくる気配はない。 だが……それは逆に言うと……こういった”クセの強そうな者達”がみだりに暴れな ...
-
第2章4ページ「Anfrage」
「行くとしよう」 その看板は夜の街によく似合うカラフルなネオンで彩られていた。 『BAR 無法のカクテル』 西部劇に出てくる店にありそうな押込式の扉を両手で押し開け――店に入る。 ……や ...
-
第2章3ページ「Information」
「世界のあらゆる謎をほぼ解決させる事ができる魔法の言葉だからねぇ。 あとは“要するに”とか“ぶっちゃけ”とかもある」 【…………】 ただこれらの言葉はあまり女子ウケしないか ...
-
第2章2ページ「Argumentation」
「そうだよ。例えば――私にはすでに以下の事が推理で分かっている。まず――」 私は自分の人差し指をゆっくりと立ててゆるやかに円を描いてみせた。 「――この街が円形にゆっくりと ...
-
第2章1ページ「Detektiv」
――第2章―― ムホウのカクテル ――この物語には【ある偉大なルール】が存在する。 それを一番早く正確に理解した読者に、その者の世界での、形ある栄誉を与える。 聖ミヒャエル協会 質問に ...
-
第1章12ページ「 Verhandlung」
腹部が……熱くなって……嘘……こ、こんなとこで……あたし……。 「……悪く思わんでくれや」 オールバックの盲羅が手振りで背後の男達をうながす。 男達は次々に懐から銃を取り出 ...
-
第1章11ページ「Infektion」
不意に横にいたヨッシーが声を上げた。「だって……”勝つ”奴につかなきゃ意味ないんだし。逆に勝ちそうにもない奴は殺したほうが得だろ。その貢献を”勝つ”奴に認められたらおこぼれもらえる可能性上がるし」 & ...
-
第1章10ページ「Preis」
「――でね。このツクモの使い方とかもウチの先祖が25時の世界に関わった時に教わったものらしいんだよね。で……25時の世界への入り方も一緒に伝わってて……あたしは、その儀式をしてこの世界に来たってわけ」 ...
-
第1章9ページ「Legende」
【あ、あたしは……ノイズ……です……】 ……ノイズ……ね……。 「君達の名前ってさ……自分で決めてるの?」 【いえ……決められ……ました】 ―― ...
-
第1章8ページ「Verantwortliche」
「えっと……ごめん。あ……俺、そうか……それと……ありがとう。なんか、たぶん君のおかげで助かった」 「いいよーヨッシー。あたしも助けてもらったし!チャラって事で!」 「え… ...