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第1章7ページ「Junge」
少女は両手を頭上にあげ木刀をつかみ……その木刀が……空を……飛んで……いる……!?!? 時計台から宙を舞い、そのまま隣接していたビルへ――って…… 「うあ……待って又三郎!ぶ、ぶつか―― ...
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第1章6ページ「Sprung」
「え……ゲーム……?」 【まぁ……そういう事かもね】 まるで他人事そのものの口調でボイスが応えた。 いや……こいつには本当に他人事なのかもしれない。 【でも… ...
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第1章5ページ「fliehen」
「いや……ダメ……だろ。……アレは……ダメ、だ……」 俺は思わずそうつぶやいていた。【え?】という脳内の少年の声にも今は応じている余裕なんか無い。 そのハンターとやらの姿を見た瞬間……俺の中の本能 ...
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第1章4ページ「Verfolger」
「――っ!?ぐふっ!な……?」 「1回見捨てようとしたじゃん!!クズ野郎!!」 「……知って……?」 【――説明の続きだ、オトウノリヨシ。モニタリング中の人間 ...
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第1章3ページ「Vernichtung」
【――と、いう事らしいけど?】 「……いや、だとしてもこの距離であんなの相手に俺が何できるってんだよ……」 【さっきの説明の続きだけど、君達にはそれぞれ特性にあった武器が1 ...
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第1章2ページ「Menge」
おそらく俺よりずっと年下な気がする少年は、小馬鹿にしたようにそう言った。 それとも――あるいは何かの罰なんだろうか。 いつも胸にある得体の知れない恐怖。 俺は前世で何かとん ...
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第1章1ページ「Begegnen」
――この物語には【ある偉大なルール】が存在する。 それを一番早く正確に理解した読者に、その者の世界での、形ある栄誉を与える。 聖ミヒャエル協会 質問には一切お答えできません。 【そのたびに、永久なので ...