女子2人が賛同してくれる。が……それでもヨッシーはうつむいていた。
「そう……そりゃあ……そっちに行くのが正解なんだ。これがゲームでもマンガでもその展開以外ありえないんだ。分かってる……でも……俺は……なんで……こんなに怖いんだろう……なんで……行きたくないんだろう……」
「……なら……行かない事にするかい?」
「――え?」
驚いて顔を上げたヨッシーにニヤッと笑ってみせた。
「主役が嫌な時は誰かに代わったっていいのさ。謎解きパートは探偵の専門だしね。
おひかりを私が預かって先に進むさ。ヨッシーはここから別行動。……で、謎を解いたら後で君に返す。どうだい?」
「……あ……そうか……それでも……いいのか。じゃあ……」
おずおずとヨッシーが鎖のついた金色に光るメダルを私に差し出す。
私はそれを受け取った。――手から離れた瞬間――ヨッシーが「あ」と声を上げる。
「……どうした?」
「いや……今何か……取返しのつかない選択をしたような……」
『――もう扉を維持できません。決まったのなら、それぞれの扉を開いて移動してください。……ここも……崩れます……』
「――きゃっ!て、天井が!」
その言葉通り、天井がひび割れ……瓦礫がマリの横へと落下した。
「行こう!」そううながして、私とマリは《真実》と書かれた扉へ、ヨッシーは《出口》と書かれた扉へと向かう。
【あ!嘘!もうモニタリングが終わっちゃう!アラタ!何か見つけても待っててね!だってすっごく気になるし!】
「はは!分かったよレコード!みんなで真実とやらを――」
【ーーモニタリングを終了します】